#堂本光一楽曲大賞2026 対象楽曲リスト【RAISEパフォ部門】

❀RAISEパフォ部門対象楽曲リスト❀

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01.The beginning of the world
02.Time to go

03.Tik Tik Tik

04.I Want Your Love

05.Foxy Dominator

06.Way To Dark

07.I
08.Paradise of Lullaby
09.Thriller City
10.More & More
11.Come closer
12.Slave of love
13.ホテル・ミラージュ
14.Winner
15. Satisfy
16. Night & Bye
17.堕天使の詩
18. rosé
19. INTERACTIONAL
20. Rhythm of Love
21.Danger Zone ~to the unknown world~
22.Deep in your heart

23.妖 ~あやかし~

24.Bad Desire
25.Slave Maker

26.LOVE CRIES

27.愛の十字架~Promise 2U~

28. Because of you
29.The beginning of the world
EN1.IN & OUT

EN2.+MILLION but-LOVE
EN3.-so young blues-

#堂本光一楽曲大賞2026 対象楽曲リスト【自作曲部門】

❀自作曲部門対象楽曲リスト❀

※ リミックス、通常盤収録の2006年7月12日以前に音源化されていない曲、グループ名義で音源化されている曲は対象外とします。

01.Deep in your heart(Sg/2006.7.12)
02.+MILLION but-LOVE(Sg/2006.7.12)
03.愛の十字架~Promise 2U~
(mirror/2006.9.13)
04.One more XXX...
(mirror/2006.9.13)
05.SNAKE(mirror/2006.9.13)
06.Take me to...
(mirror/2006.9.13)
07.Spica
(mirror/2006.9.13)
08.Shadows On The Floor(mirror/2006.9.13)
09.ヴェルヴェット・レイン
(mirror/2006.9.13)
10.Addicted(mirror/2006.9.13)
11.追憶の雨
(mirror/2006.9.13)
12.妖 ~あやかし~
(Sg/2009.7.29)
13.Awaken Yourself(Sg/2009.7.29)
14.Bad Desire(BPM/2010.9.1)
15.IN & OUT
(BPM/2010.9.1)
16.暁(BPM/2010.9.1)
17.Slave of love(BPM/2010.9.1)
18.absolute love(BPM/2010.9.1)
19.VANISH(BPM/2010.9.1)
20.Bounce up(BPM/2010.9.1)
21.Love Shines(BPM/2010.9.1)

22.Fallen Angel(Gravity/2012.10.13)

23.LOVE CRIES
(Gravity/2012.10.13)


#堂本光一楽曲大賞2026 対象楽曲リスト

Deep in your heart/+MILLION but -LOVE

2006.07.12

1.Deep in your heart

2.+MILLION but-LOVE
3.UNBREAKABLE(通常盤収録)

mirror

2006.09.13

1.愛の十字架~Promise 2U~

2.Deep in your heart
3.One more XXX...

4.SNAKE

5.下弦の月

6.Take me to...

7.Spica

8.Shadows On The Floor
9.ヴェルヴェット・レイン

10.Addicted
11.追憶の雨

12.+MILLION but-LOVE
13.-so young blues- 2006 (Bonus Track)(通常盤収録)

No more(米寿司名義)

2008.04.30

1.No more
2.修行唄(通常盤収録)

妖 ~あやかし~

2009.07.29

1.妖 ~あやかし~

2.Awaken Yourself
3.Falling -2009-(通常盤収録)
4.Peaceful World -2009-(通常盤収録)

BPM

2010.09.01

1.Bad Desire
2.IN & OUT

3.妖~あやかし~

4.暁
5.Slave of love
6.absolute love
7.VANISH

8.Bounce up

9.Love Shines

10.Bad Desire -remix-

11.SOLITARY
12.妖~あやかし~ -2010- (Bonus Track)(通常盤収録)
13.No more -ver.DK- (Bonus Track) (通常盤収録)

Gravity

2012.10.03

1.Danger Zone ~to the unknown world~
2.Slave Maker

3.Fallen Angel

4.Deepness
5.Come closer

6.Bluff××

7.invisible
8.JAM ~Freaky Night~
9.Lost World

10.SUPERSONIC

11.LOVE CRIES

12.A Silent Night(通常盤収録)

INTERACTIONAL/SHOW ME UR MONSTER

2015.06.10

1. SHOW ME UR MONSTER
2. INTERACTIONAL

Spiral

2015.07.08

1.Fame

2.MUSE

3.Just A Woman
4.Bongo Drum
5.Boogie Night
6.STELLAR NIGHT ~星のバルコニー

7.I Just Want You

8.Knocked me down

9.The mAsque
10.DEAD END

11.Night Wanderer

12.Over You

13.Love Professor

14.SHOCK! (Bonus Track)(通常盤収録)

15.SHOW ME UR MONSTER (Bonus Track) (通常盤収録)
16.INTERACTIONAL (Bonus Track) (通常盤収録)

PLAYFUL

2021.06.02

1.Tik Tik Tik

2.I Want Your Love

3.Time to go

4.Rewind

5.Ⅴ
6.Melody

7.Mutual

8.Day By Day

9.Animal

10.Foxy Dominator

11.Back to you

12.Way To Dark

13.Loving You Slowly (Bonus Track)(通常盤収録)

KOICHI DOMOTO LIVE TOUR 2021 PLAYFUL

2022.04.27

1.Ⅴ -Last Forever-(通常盤収録)

RAISE

2025.09.10

1. The beginning of the world
2. Thriller City
3. 堕天使の詩
4. ホテル・ミラージュ
5. Night & Bye
6. Winner
7. More & More
8. Velvet Disguise
9. Rhythm of Love
10. rosé
11. Satisfy
12. Paradise of Lullaby
13. Because of you
14. MOVE ON (Bonus Track)(通常盤収録)
15. I (Bonus Track)(通常盤収録)

You give me love, you give me life.

 ずっと、バラードが苦手だった。たぶん今も、それほど好きではないと思う。


 
 RAISEのツアーが終わった。いまわたしは駆け込んだのぞみにいる。ちゃんと今日のうちに帰れるし、滑り込みで初回特典三種の映像も見られると思う。明日は仕事に行かないといけない。嫌なやつとかおるかもしれんけど、糧にがんばってって自担が言ってくれたから。

 初日は、本当に遠かった。こんなところに会場があるのかとも思った。日程と開催地だけ見て申し込むのはやめなさいって、ナイツテイルで学んだばかりだったのに。そのあとのツアーで自担もスカイエキスポにおなじ気持ちだったらしいことが徐々に判明したのは、各地遠征した甲斐があったのかもしれない。その場にしかない空気が、現場には必ず存在する。
 撮影スポットがあって、紙チケットを残したいオタクのためにFC特典を用意してくれて、フラッグとツアトラを並べてくれていた。
 本当にわくわくした。うれしくて泣きそうだった。四年も、七年も待ったツアーが始まる。見上げた天井には浮橋があった。知っている機構があるのがうれしかった。わたしはずっと、自担のエンターテイメントがすきだ。すきでいたから、生きてこられた。
 PLAYFULの完全版をやりたい、と言っていてくれた自担が、PLAYFULをRAISEツアーに組み込んでくれたのがあまりにもうれしかったから。愛知の記憶はあのときの涙の色をしている。

 横浜も雨だった。横アリに来たのがいつ振りか思い出せないくらい久しぶりで、アリーナがアリーナじゃないんだった、なんて思い出して笑ってしまった。
 客席を見てません! 見えません! なんて言い放つ自担が、きらきらしてるね、って教えてくれた。横アリのセンターから自担越しに見るアリーナもスタンドも、確かにとても素敵な空気だった。
 あの空間をきらきらしてる、と表現してくれた自担がすきだ、と思ったり、した。

 だいすきな福岡はツアーがもう半分も終わっちゃった、とやっぱりめそめそ向かった記憶がある。二日目は突然急な雨に見舞われて、ここでもやっぱり雨降るかあなんて、何でも自担と結びつけて考えてしまうのはオタクだからだと思う。いつだって東京の天気が気になるし、一月山羊座の運勢を見るし、好きな色は赤色でイニシャルモチーフはKを選ぶ。そういう風に生きてきてしまった。
 SHOCKの話をしてくれた。自担にとって大切なSHOCKが、オタクにとっても宝物だよって、福岡の会場全体で自担に伝えられた気がしたのが、本当に本当にうれしかった。あの日あの場所にいたオタクは全員、SHOCKを観たことがある。それは自担が無理してがんばれ! って鼓舞して続けてきたことの証左。

 ツアーラスト、大阪はどこかぐっと距離が近かった。物理的にも、自担が言っていたように、関西の圧なのかもしれない。MCの雰囲気も大分ちがう。自担が意識して関西弁強めで喋ってるであろうところが、とてもすきだと思う。
 気遣いのひとなのも、緊張しいなのも、人前に出るのが本当は好きじゃないことも、ぜんぶぜんぶ知っている。わざとふざけた言い方で、あらゆる方面に気を遣って、言葉に注意を払いながらほんとはなしでも良いMCをしてくれてることも、オタクはちゃんとわかってる。
 だけど自担はそういうの、好きじゃないのも知ってしまっているから。今日も素直に手のひらの上で転がされることにしてみるのだ。やさしくて思慮深い自担が、してやったりで笑ってくれるから。


 もっとかなしくなるかと思っていた。自担が口にすることは確定事項なので、ほぼ確実に年単位でツアーはない。
 楽しかった、しか残らなかった。四都市十一公演、自担が余裕! って言ってたのと同じで、わたしも余裕だって言ってしまえる。大人になって良かったと思う。自担に会う時間とお金を、自分でコントロールできるから。
 まだまだ行きたい街がある。自担のステージが観たい。十一公演じゃ全然足りない。花道に降りてくるドットステージが雨みたいでとても好きだった。自担が世界ではじめて取り入れた機構。十数年前わずか二十個だったそれは、四百を超える数になった。
 あっと言う間のツアーだった。充実していたし、時間の流れがはやいと感じるように、年を重ねたから。自担と一緒に、ずっと。


 You give me love, you give me life.
 わたしが光一さんからもらったもの。
 いつかちゃんと、返せますように。
 
 



 

いつも結末では主役は結ばれる、か死ぬか

 アーサイトは世界のためであってもパラモンを殺すことができないと自ら命を差し出すし、エミーリアはフラヴィーナ無き世界は死も同然と兄に死を願う。
 あのシーンが一番象徴的な気がする。アーサイトはエミーリアを、エミーリアはアーサイトを愛しているけれど、互いに明確に、優先順位が別にある。アーサイトはパラモンを、エミーリアはフラヴィーナを。そういう世界はとても、良いと思う。ナイツテイルが好きな理由かもしれない。愛とか名誉とか結婚とか、話の中には出てくるけど。大切なのはそれだけじゃなくて、だいすきで憎み合って競争してばかりの大切な従兄弟や、幼き日に心を埋めてくれた友が。なによりも、誰よりも、自分の命より大切だと口にしても良い世界。
 芳雄くんがカーテンコールで、「今は現実も物語も、大変なものがある。もちろんそれを知ることも大切だし、素晴らしいけど、こんなお話があるのも良いと思う」といったことを口にしていた。わたしは本当に、芳雄くんの気持ちに深く同意する。ふたりの叔父貴は残酷でどうしようもない人物ではあるが、それを除けば概ねお馬鹿な(これは光一さんが言っていたので公式だ)ふたりの冒険や脱獄や恋の話。
 アリーナライブと名付けられたこの形式は、どこかの幕間で光一さんがスタッフさんの知り合いが言っていた、というように。ト書きを演者が口にする。これがとてもわかりやすく、そして新鮮である。
 初演も再演もそれなりに通ったはずだけど、パラモンがあんなに初めからフラヴィーナに惹かれていたとは知らなかったし(森に逃してくれたあたりかと思っていた)、アーサイトだけが追放されるときの「逃げろ兄弟、ふたりのために」は「ふたり(パラモンとエミーリアの未来)のために」だと思っていた。あそこ、仲の良いいとこに戻る、だったとは。
 ちなみにわたしはあのシーンの、「君のパラモンに忠実であれ、大切ないとこ」「ああ、君がアーサイトに、深く忠実であるように」が大変にすきだ。途轍もなく。写真がほしい、と毎度思う。SHOCKのステージフォト制度を導入してほしい。
 概念としてお互いのなかにいるであろう自分の姿に忠実であれ、って言うの、大変にオタクに刺さる。ぐさぐさ音が聞こえる。オタクはいつだって自分のなかの偶像を大事に大事になんとか生きているから。
 アリーナライブの形式も素敵な魔法だった。地方公演もいつかあったらうれしい。そしてまた、劇場でふたりの騎士に会える日が訪れますようにと、祈る。
 光一さんがこの素敵なカンパニーで、芳雄くんの隣でスポットライトを浴びている事実にたまらなく泣きそうになる。アイドルが帝劇にって蔑ませたあの日のはなしを、笑い話として話してくれるけれど、未だ心臓の深い深いところで抱えているだろう光一さんが、芳雄くんと歌っているなんて。
 芳雄くんは光一さんのことを、同期の演劇仲間だと思ってくれている。それ以上でもそれ以下でもない。ただ同じだけ、同じように背負い、劇場に立ち続けてきた戦友。パラモンとアーサイトのように(「私たちはとても平和です」と光一さんが言っていた、競争心に溢れてはいないというのは聞かずともわかる)。
 光一さんがアーサイトでなければ、パラモンとフラヴィーナの話なんだろうな、と思う。アーサイトとエミーリアは本筋ではない。物語で一番大切な人物は、最後に登場する牢番の娘だ。それでもこれは騎士物語。カーテンコールで当て書きだと聞いて納得した。これは光一さんと芳雄くんに、書かれた物語。
 ここでまた、胸が詰まる。光一さんに芳雄くんの隣に立つ舞台が認められている事実に。いつまでも気にしているのはオタクだけかもしれない。カンパニーだってみんな、光一さんのことを特別視してない。だけどわたしにとって光一さんは何にも代え難い最高の偶像だから。演劇の神様にも愛されてしまえるなんて、そんなことが許されるのかと考えてしまう。それをナイツテイルのカンパニーは、当然だと受け入れてくれる。だから光一さんはステージ上で口にしたんだ。なんのためらいもなく。ナイツテイルのカンパニーは、みんなナイツテイルがだいすきだから! って。ああ、なんてしあわせなんだろう。ステージの真ん中でスポットライトを浴びているだいすきなひとが、こんなに沢山の仲間に囲まれている。
 
 この世から消えてくれこの手を取ってくれ、と歌うアーサイトとパラモンがだいすきだ。だいすきで憎み合って競争せずにはいられなくてエミーリアとフラヴィーナに呆れられながら一生一緒に生きてほしい。
 一年前の今日は、梅芸にSHOCKを観に行っていた。
 SHOCKがないこれからがどうなるか不安だった。
 不安も喪失感も未だに消えはしないけれど、一年後はナイツテイルのライブがあって、チャリチョコの再演も発表される最高の日になるよって。相変わらず光一さんをだいすきでしあわせだよ、って。
 一年前の自分に言ってあげられることが、わたしは今、とてもうれしい。

 光一さんのことがだいすきで、今日もとてもしあわせです。
 光一さんの日々も、しあわせで満ち溢れたものでありますように。祈るしかできないから。わたしは全力で、今日も祈る。だいすきな光一さんが、しあわせでありますように。


 
 

あの星に手を伸ばしつかまえるその日

241129
 Endless SHOCKは冬の季語だった。
 夜公演を観ることが多かったからかもしれない。ロッカーからコートを出して、ロビーでもみくちゃになったりして、今年のポスターと帝国劇場の看板が明るくなっているのを確認して、見上げた帝劇ビルにもやっぱり帝国劇場の名前が光っている。
 慌てて羽織ったコートがすこし暑い気がするのは、観劇後の高揚感からだ。今年のSHOCKも最高だった。光一さんがだいすき。まだ生きていける気がする。ちゃんと生きなきゃ、って思わされる。自分が消えることがわかっていても走り続けるコウイチを演じる自担に、恥ずかしくないように生きないといけないと、強く思う。わたしはちゃんと生きられてるか不安になる。
 ちゃんと、ってむずかしいよ。光一さんがすきなことしかわからないもん。リカじゃないけど! いつだってそうしてきたし、それしかわかんないよ、ねえコウイチ! って脳内で台詞が続く。
 そういえば、あのシーンの台詞変わってた気がする、と思い出そうとする。東京はちゃんと歩道があって良いな、といつも思う。でもわからない。去年のSHOCKがどうだったのか、もう何年分もの記憶が積み重なっていて、よく覚えていないからだ。わたしの曖昧な記憶は、それだけの時間をSHOCKと過ごしてきたからだと教えてくれる。
 ついうっかり、泣きそうになる。有楽町は電飾できらきらしている。足早に駅を目指す。ビックカメラの向こうに、緑色のJRが見える。指先が冷たい。今日も自担がだいすきでしあわせ、と投稿する。それしか浮かばない。同じ時代に生まれて、こうして舞台を観られる環境にいられることが喜びじゃなかったら何なんだろう。わたしの生き方はおかしいんだろうか。
 ひとつ息を吐いて空を見上げたら、やっぱり泣いてしまう、と思った。



 あんなに「続けること」を問う物語なのに、いや、そんな物語だから? 終わりがくるなんて思わなかった。もちろん現実的には、然るべきときには終わらないといけないとわかっては、いた。然るべきときが来ることが、わかってなかった。ずっと。
 光一さんが命を削っている表情に胸が痛くなるのも、祈りながらラダーを見上げるのも、大階段が見えると吐きそうになるのも、正直もう良いじゃんって思っていた。わたしは光一さんがだいすきだ。人生の残りがどのくらいあるのか知らないけど、もしかしたらすぐ終わるかもしれないけど(とりあえず帝劇コンまでは予定が決まってるのでそれ以降にお願いしたい)、これほどすきになる他人は、この先現れないと思う。光一さんがアイドルで良かった。わたしが何を言っても思っても、光一さんには一切伝わらない関係を心底愛している。本人が一切望んでいない、不必要な心配をしてしまうから。
 だって光一さんオタクにそう思われるの嫌なタイプのひとだよ。だけどわたしは、SHOCKが素晴らしい舞台であるからこそ、あの険しい顔が年々苦しくなってしまっていた。
 どれも大切なSHOCKの要素で、光一さんはやると決めたことはやり切るひとだと知っている。オタクの感傷なんて、必要ないひとだ。それでもSHOCKのストーリーが研ぎ澄まされていくにつれ、脳内でコウイチが肩を掴む。
 「俺たちはひとつ苦しめば、ひとつ表現が見つかる。ひとつ傷つけば、またひとつ表現が見つかる。ぼろぼろになる、その分だけ輝けるんだぞ」って。
 わたしのなかのコウイチが言う。SHOCKの眩いばかりのきらめきの、センタースポットを背負って立つこのわたしのだいすきなひとは、どれだけの傷を負ってここに立っているのだろうか、なんて。



 大千穐楽のカテコで、こっしーが19歳からSHOCKに出てて今38歳だって言っていた。わたしも初めて帝劇に足を踏み入れたときは学生だった。
 事務所のアイドルが帝劇に立つことが歓迎されてない空気があからさまにあって、「自担に恥をかかせないための帝国劇場に相応しい服装」が啓蒙されていた時代だった。結婚式でも恥ずかしくない格好で、ってネットに書いてあったのをよく覚えている。だったら制服で行くしかないじゃん、って思ったから。懐かしい。今は仕事で後輩がいる。そんな年になった。そんな年になるまで、わたしはSHOCKに通っていた。毎年律儀に帝劇に、光一さんが呼んでくれてたから。
 わたしの暮らすよくある田舎には、劇場もコンサートホールもない。当然光一さんが地元に来ることもない。スシ王子の試写会は必死に応募して当てたけど、地元は中丸くんだった。やっぱり光一さんは地元には来ないんだ、ってちょっとだけ泣いた。
 光一さんをすきになってから、わたしはどこへでも行けるようになった。知らないところに行って、たくさんの人に出会って、そのひとたちのおかげで11月SHOCKを観劇することができた。帝劇コン入ってほしい、って、色んなひとが言ってくれた。何でもない、ただの光一さんのことがすきなだけのオタクに優しくしてもらうたびに、わたしはこのあたたかい気持ちを受け取るのに相応しいだろうかって思う。相応しくありたいと思う。光一さんがすきだから。ちゃんと返したいと思う。
 光一さんのことがすきだと思うひとはこの世界に星の数ほどいる。今日のライビュは七万人だと聞いた。コロナ禍のエンタメを、「いらないものだって言われた」と、新鮮にかなしい色を纏う光一さんに、あなたのことを、あなたの作品をすきなひとがこんなにもいるということが、少しでも本人に伝わっていてほしい。わたしの気持ちもそのどこかひとつに、なれてたら良いと思う。探し続けていた、あの星みたいに。
 わたしはずっと光一さんを一番星だと信じて生きてきた。たぶんそれは、これからもずっと。
 知らない世界を、生きていくことの楽しさを、たくさんの出会いのきっかけをありがとう。光一さんのことがすきで、今日も本当にしあわせです。
 Endless SHOCK千穐楽、おめでとうございます。
 どうかこの先の光一さんの未来が、しあわせに溢れていますように。

あの星に手を伸ばしつかまえるその日


 大阪ってラダーあったっけないんだっけと思いながらふと見上げた天井にラダーがあって、あれラダーやるんだったっけ、と思いながら祈っていたら二階席は降りなかった。だからないと思い込んでたんだっけ、と考えてみても思い出せない。梅芸に来ること自体がひどく久しぶりな気がした。あんなに通ったチャリチョコが今年のことだって信じられない。フェスティバルホールだけど。
 客席降りがなくても光一さんは歯を食い縛りラダーを強く握りながら美しく背を伸ばして飛んでいた。あの翻る赤い布も、煌びやかな金色と傘も、オープニングのSo Feel It Comingも。あれ天井からの登場って帝劇でもやってないんだっけ。今はない演出が、次々に脳裏に蘇ってくる。ネットに包まってフライングするAFRICAとかも、たまに思い出す。
 SHOCKはどんどん上演時間が短くなる。だから記憶にある台詞を、ステージの上のカンパニーが口にしないことも多くなった。今回で最後なのに、わたしの中にはしっかりと別の台詞が浮かんでいるのに、板の上のカンパニーは違う言葉を告げている。すごいなあ、と思った。十何年か観てきただけのわたしより、光一さんはじっくりと過去のSHOCKが焼き付いているはずなのに。二十四年目になってもなお、進化し続けるSHOCK。格好良い。自担が今日も最高に格好良くてしあわせで浮かれている。綺咲愛里さんのリカは本当にかわいくてだいすきだし、ユウマは確かに刀をすり替えちゃいそうな危うさがある。ライバル役はこの匙加減が解釈によってかなり振れ幅があるのが面白いなあと思うのだけど、ユウマは「やりそう」だ。ショーが好きで、カンパニーが好きで、コウイチのこともリカのことも好きだけど、考えて考えて壊してやりたい、ってなりそうな感じが、ユウマにはある。あとライバル役曲がめちゃくちゃ似合ってた。ユウマはコウイチの後でカンパニーを継いでくれるけど、シェークスピアはやりたくない!って言いそうな気がする。そういうとこが好き。自担のリチャード三世ほんとにすきだから、いつか舞台で悪役が観たいな。アーサイトもウォンカ様もそれはそれはだいすきだけど、コウイチはもう別格だけど、まだまだわたしは知らない自担を観てみたいと思う。
 ONE DAYのことが、とてもすきになった日だった。基本が踊り子厨でドームでバラード三連チャンは寝るから止めてと言って憚らないだめだめなオタクだけど、今日、わたしはとてもONE DAYのことがすきになった。それは綺咲愛里さんのリカが、「私たち、皆からの、感謝の気持ち!」とコウイチへのプレゼントを誤魔化すときに、本心なんだ、と思わせてくれたからかもしれない。曲中に流れていく星に指を組んで願い事をするリカの願い事はきっと、コウイチと恋人同士になれますように、じゃなくて。このカンパニーが続きますように、とか。ブロードウェイで踊れますように。とか、そういう願いな気がする。コウイチと一緒に、と最後に付くかもしれないけれど。リカがコウイチのために選んだペンダントを、カンパニーからの贈り物だと言ったように。リカの姿を見て準備した指輪の箱を音を立てて閉じるユウマも、とても好きだ。屋上の彼らは皆、コウイチと、カンパニーを、愛している。
 わたしは帝劇で本編を観ていないので、ニューヨークのシーンのユウマとリカの振りが変わったのにとても動揺した。なにあれ可愛すぎるんだけど!!!!!!! 花束キャッチとかウィッグ飛ばすのとか全部めちゃくちゃきれいに決まってたのは大阪カンパニー仕様なのかな。このあたりの場面もカンパニーの地元で最強俺らの仲間!感が強くて好き。
 これまでの、特に初期のSHOCKは、とにかく「良いショー」を作り上げることに拘泥するコウイチと、雨の中で踊ってるのを見たときのように付いていけないと感じてしまうライバル、という視点だったように思う。コウイチの台詞が変わったように、今回は「カンパニーの成長のため」に敢えて嫌われ役でも構わないと言うコウイチになってる気がした。それこそ、コウイチという圧倒的なセンターがいなくなった後でも、カンパニーが走り続けられるように。それは今年が最後という、このSHOCKという作品にも重なる。光一さんはコウイチと自分は全然違う、自分はあんなに厳格ではない、みたいなことを一時期よく言っていたように記憶しているけれど、わたしにはいつだってコウイチは光一さんの一部だから、ハッピーエンドのジャパネスクも、みんなで踊るHigherも、リカとユウマが相変わらずもだもだしてるのも、観てみたいと思ってしまう。その答えがエターナルなんだから、やっぱりコウイチは死んでしまうわけだけど。
 最初にSHOCKを観た夜を思い出す。一番に浮かぶのは、有楽町線のホームの熱気だ。今ここで飛び込めば、わたしは人生でいちばんしあわせな生を終えることができる。寸分の迷いもなく、わたしはそう思った。
 死にたいのかと思ったからだ。わたしがずっと、世界でいちばんだいすきなひとは。自分で書いた脚本で、何回も何回も殺されてみるから。何年か何十年かしてでも構わないから、教えてくれたら良いのに。ねえ光一さんは、Endless SHOCKの初演の脚本を作っていたときに、なにを考えてたのかって。覚えてへん、って笑いそうだな。そういうところもすき。想像でしかないけど。わたしの世界でいちばん大切な、美しい偶像たるひと。
 ステージに立って踊っている姿を観ることができるのを感謝する。同じ時代に生きていることを。SHOCKを観るといつも、わたしは光一さんやカンパニーのように一生懸命に生きているのか、光一さんを好きでいる者として相応しいのかを考えてはやっぱり生きるのはやく止めたほうが良いと。そう考えてしまうけれど。
 光一さんが、元気に過ごしてくださいと。そう言ってくれたから。
 わたしは今日もあなたのことがだいすきで、世界でいちばんしあわせなオタクです。
 どうか光一さんの世界が、しあわせであたたかいもので満ち溢れていますように。