どうか届きますように

 


2016年12月31日、土曜日。

今世界が消えても 僕は後悔しないでしょう、という歌詞がある。JフレのNEXT 100 yearsという曲の歌詞。
この言葉はわたしがオタクとして生きていく上での指針みたいなものだった。ずっと。だからやらないで後悔するよりやって後悔派だし手元の諭吉は働けば返ってくるけどその日の現場は一度きりな現場厨だっだ。後悔せずに生きたかった。現実を生きているわたしはないものねだりで自分のことが死ぬほど面倒で鬱陶しくてはやく生きるのをやめたいと思っているのにのうのうとこの年まで生きながらえていて。恥の多い人生を送ってきました、というやつ。
だからオタクのわたしは、後悔せずに生きたかった。
現実のわたしのアイデンティティの一部は確実に「オタクであること」だけど、現実のわたしとオタクであるわたし、しがない会社員であるわたしとid:utss_SS919はイコールではない。これで少し生きやすくなった。一部が分身している感覚。オタクであるわたしと出会って、付き合ってくれるひとたちは皆優しかった。

それが、死ぬ。
たぶん今日は、オタクであったわたしの命日だとおもう。

SMAPがすきだ。
テレビの中でふざけいてダンスは揃わなくて歌が上手いわけでもなくて、料理人でもないのに海外スターに食事を振る舞うSMAPが。
死ぬ気で踊る中居くんと5万人と恋に落ちる木村と柔らかい歌声のゴローちゃんとはきはき明るいつよポンと、愛してまーす!と大声で叫んでくれる慎吾ちゃんがいる、SMAPがすきだ。
25周年のコンサートで、メインステで中居くんに「SMAPでーーーーす!!!」と叫んでもらうだけで良かったのに。
それだけしか望んでなかったのに。
どうしてこうなったんだろう。SMAPがいなくなるのに、どうして2016年で地球の自転が止まらないんだろう。

オタクのわたしの半分以上はジャニーズで出来ていた。
自担のことはすきだ。
中居くんが「直属の後輩」だと呼ぶ自担のグループは来年デビュー20周年で、今日、はじめて紅白に出る。コメントが出ていた。SMAPと一緒だったら素敵だった、って。
わたしは自担のことがすきだし、このご時世にネット禁止で雑誌の表紙にはモザイクがかかって未だにチケットは先振のジャニーズが、すきだ。
それと同じくらい、SMAPのことがすきだ。

Sound Scheduleというバンドがすきで、きらいで、今でもすこし憎らしい。
2006年に解散して、5年後に再結成して、今年結成15周年だった。まったくふざけたバンド。サウスケのせいでもう一生バンドなんか応援したくないと思っていた。それでもずっとすきなバンドだった。今年、再結成して15周年シングルが出た。夢じゃないかと思った。
2016年は解散したはずのバンドが15周年のシングルを出して、25周年を祝うはずだったアイドルが解散するらしい。


素敵な夢を、見させておくれ。
デビュー曲を思い出す。わたしはSMAPに夢を見ていた。
ジャニーズの寿命を延ばしてくれたのはSMAPだ。バラエティにも出られるようになった。SMAPのコンサートに行くんだ!と言えばいいなーと返してもらえた。一般向けのジャニーズ。アイドルを大衆のものに変えてくれたテレビスター。
だから、まだ、夢を見る。
わたしはSMAPに、夢を見ている。
コンサートの最後が花なんて冗談じゃない。笑顔でお手振りでお別れさせてよ。
まったねーー!ってつよポンに言ってもらわないと帰れないんだよ。
最高に格好良いスーパースターのまま勝ち逃げしてよ。

SMAPがいない1年がはじまっても、わたしは生きながらえてしまう。
自担の生誕祭に行くし初売りバーゲンにも行くし誕生日は帝劇だし別ジャンルに手を出しているのでイベントにも行く。スクービーは色々考えることが多いので少しお休みする、とおもう。そんな2017年がはじまる。
泣いてばかりではいられない。さよならは言ってない。
SMAPにおかえりを叫ぶために、オタクは死にながら生きながらえる。
ずっとずっとSMAPはわたしのスーパースターだから。


オタクは!SMAPが!だいすきです!!!!!ずっとずっとずっと待ってる!!!!!